留学先を選ぶポイントは?
勤務校のキリスト教学校(ミッションスクール)で進学・進路相談の担当をしているのですが、毎年何人かは海外、特にアメリカへの進学を志望します。
ところが、アメリカ進学と一口に言ってもアメリカには数多くの大学があり、なかなか絞り込むことができません。
皆さんはどんなことに重点を置いて留学先を選ぼうとしていますか?
私の勤務校はキリスト教系の高校なのでクリスチャン大学への進学を希望する生徒が多く、ある程度は絞り込むことができるのですが、それでもまだまだ数は多いです。
クリスチャン大学の検索方法については、こちらの記事もご参照ください。
クリスチャン大学という選択肢
私の勤務校の生徒や親御さんがクリスチャン大学を志望する理由としては、「倫理面で安心できるから」というのがやはり大きいです。
同性愛を認めるなどといった昨今の倫理基準の緩みは、アメリカを始めとする諸外国でその傾向が強いです。
また、アメリカでも日本でも、先進的な大学ほど倫理基準を緩める取り組みに積極的です。留学先選びで最も心配されることの一つが、このような倫理面での心配ではないでしょうか。
そしてまた、クリスチャン大学ならどこでもいいというわけではありません。
クリスチャン大学であっても、中には同性愛等を積極的に受け入れるような取り組みをしている大学もあります。
評判が良いクリスチャン大学は?
そこで、私が勤務校の進学・進路相談で関わってきたクリスチャン大学のうち、倫理面での評判が良く、安心して留学先に選ぶことができる大学をいくつかご紹介します。
どの大学も比較的知名度の高いアメリカまたはカナダのクリスチャン大学です。
クリスチャン大学への留学に関心をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
おもな出願要件(2017年7月現在)についても簡単にまとめておきました。
なお、日本の大学の学部・学科に相当するMajor(専攻)やMinor(副専攻)は、各大学ウェブサイトの「Academics」というメニューから調べることができます。
Taylor University
- 所在地:Indiana, USA
- おもな出願要件:Essay/Interview、SAT、成績表、推薦状2名
Gordon College(ACSI加盟校)
- 所在地:Massachusetts, USA
- おもな出願要件:SATまたはTOEFL iBT、成績表、推薦状
Azusa Pacific University(ACSI加盟校)
- 所在地:California, USA
- おもな出願要件:SAT、TOEFL iBT(Score 80以上)、成績表、牧師の推薦状
Biola University(ACSI加盟校)
- 所在地:California, USA
- おもな出願要件:Essay、SATまたはTOEFL iBT(Score 79以上)、成績表(GPA 3.0以上)
Trinity Western University(ACSI加盟校)
- 所在地:British Columbia, Canada
- おもな出願要件:TOEFL iBT(Score 88以上、または入学後にESL)、成績表(成績C以上)※SATは不要
出願要件の中にある「成績表」は、未認可校のものでも有効です(私の勤務校も未認可です)。
米国式の成績評価への換算方法は各大学のウェブサイトを参照してください。
また、多くの大学で、SATの代わりにACT、あるいはTOEFLの代わりにIELTSでも出願できます。
日本ではSATおよびTOEFLの知名度が高いので、上記のリストではこちらを採用しました。
私の勤務校でもSATとTOEFLを準備しています。
最後に
ここに挙げた大学以外にも、評判の良いクリスチャン大学はたくさんあると思います。
これから留学を考えている皆さんが良い大学に巡り合い、実り多い留学生活を送ることができますように。