モンテッソーリ・メソッドは、子どもの自主性を育むように設計された教育方法で、次のような特徴があります。

  • 大人が手出しし過ぎない。
  • 子どもが自分でできる環境を整える。
  • 成長段階に合わせた関わり方をする。
  • 十分な自由時間を与える。

 

このモンテッソーリ・メソッド。

Google創業者のラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリンの2人がモンテッソーリ式の教育を受けて育ったことから、世界を牽引する才能を育てる教育方法として、日本でも注目を浴びるようになりました。

Google創業者の2人のほか、Amazon創業者や藤井聡太棋士らもモンテッソーリ式の教育を受けて育った人です。

 

さて、モンテッソーリ・メソッドの良さは何か。

一言で言うと、子どもの才能を伸ばす最高の方法です。

 

モンテッソーリ式の教育で育った子どもは、大人が敷いたレールの上を歩く子どもではなく、自分で道を作って歩いていく子どもになります。

そして、自分自身の才能を思いっきり発揮して生きていく。

 

子どもの才能を伸ばす育て方について、モンテッソーリ・メソッドの中身に触れながら、もう少し詳しく見ていきましょう。

子どもの才能を伸ばす育て方

子どもはみな様々な才能を持っていますよね。

才能は、その子に固有の才能であり、ユニークさが溢れるものです。

どうすればその才能を引き出してあげることができるのでしょうか。

 

最も大切なことは、大人が手出しをし過ぎないこと。

見守ることが、大人の大切な仕事です。

先回りせずに、子どもが自分自身で行動するのを待つ。

失敗や間違いを尊重してあげる。

自分で学ぶ機会を取り上げない。

 

このような大人の気遣いが、子どもの才能を引き出すことに繋がります。

 

 

そして、子どもは自分の興味のあること、好きなことには、ものすごい集中力を発揮します。

子どもが何かに集中している時間は、大切にしてあげましょう。

まさに才能を育んでいる真っ最中だからです。

 

大人が口出ししないことです。

うまくいかなくて困っているように見えても、助けを求められるギリギリまで、待ちます。

 

 

また、大人が手出し・口出しをしないことで、子どもは自分自身で問題を解決する力を持つようになります。

いわゆる「問題解決能力」ですね。

 

困難があった時、自分で何とかしようとする人もいれば、さっさと諦めてしまう人もいる。

あるいは、すぐに誰かに助けを求めるかもしれない。

 

どちらがいいと言うわけではないのですが、先述のGoogle創業者やAmazon創業者のようなイノベーションを起こす才能、藤井聡太棋士のようなクリエイティブな知的活動をする人は、「自分で何とかしようとする人」です。

 

大人が関わり過ぎないモンテッソーリ・メソッドでは、「自分で何とかしようとする人」が自然と育っていくのです。

 

そして、子どもの才能を引き出す上で重要な要素が、「環境」と「成長段階」です。

子どもの才能を引き出す「環境」とは?

まずは「環境」についてですが、大人が関わり過ぎないようにするには、子どもが自分でできるような環境をお膳立てしてあげる必要があります。

 

使いやすい道具を、子どもの手の届くところに置く。

そして、子どもがいつも同じ場所に置けるように、道具の数を多くし過ぎない。

自分のやりたいことを自分のペースでできるように、自由な時間を与える。

 

これらが「環境をお膳立てする」ということです。

 

もし、大人が使うような大きなハサミを置き、切って遊ぶ紙も手で持てないくらい大きかったら、いくら子どもが自分で行動したくてもできません。

 

また、あまりにもモノが多すぎると、モノの置き場所を決めることができず、子どもは安心して道具を使えません。

もちろん、片付けも無理でしょう。

 

自由時間も大切な要素です。

大人が提供する「みんなのプログラム」だけではなく、個人個人が自由に活動できる時間が必要です。

これが発想の源になり、ユニークな才能を育むことになります。

やりたいことに時間のかかる子どもはじっくり時間をかければいいですし、友達のやることをじっと観察することで学ぶ子どももいるでしょう。

 

 

ちなみに、Googleには「20%ルール」という社内ルールがあって、自分の仕事時間の20%は独自の研究開発に当てることになっています。

この「20%ルール」で生まれた企画が、GmailやGoogle Chromeといった誰もが知っているツールを生み出しました。

 

Googleは社内ルールに「自由時間」を設けているんですね。

モンテッソーリ・メソッドの影響だそうです。

 

 

子どもが使う道具について、もう少しだけ。

 

道具は、派手すぎても地味すぎてもいけません。

そして、質感が大事です。

 

「モンテッソーリ教具」というものも開発されているのですが、積み木にしても一色だけのシンプルなデザインで、動作に集中できるようになっています。

繰り返し同じ動作をするのが、子どもにとってはいいんですね。

積み木の表面も、手触りよく加工してあるそうです。

 

じゃあ各家庭でもモンテッソーリ教具を買ったほうがいいかというと、実はその必要はあまりありません。

身の回りには、子どもを成長させる道具があふれているからです。

 

大人が意識したいことは、できるだけ「本物」を使わせること。

 

子どもにプラスチックのコップを使わせているご家庭、たくさんあると思います。

可愛いキャラクターがデザインされているようなものですね。

でも、子どもはなぜか、大人が使っているガラスのコップに興味を示します。

 

子どもは質感や匂い、色、デザイン、あらゆるものから感性を刺激されているのです。

大人だったら「どっちでも一緒では?」と思うような違いでも、子どもにはとても大きな違いなのです。

プラスチックのコップとガラスのコップは、子どもにとって同じ「コップ」ではなく、違うものなのです。

 

そのことがわかると、木とか草、自然のもの、質感の良いものなど、「本物」を子どもに使わせる意味が一段と理解できると思います。

「成長段階」を意識して関わることで才能が伸びる

さて、子どもの才能を引き出す上で重要な要素の2つ目、「成長段階」についてです。

 

子どもには「敏感期」と呼ばれるものがあります。

ある特定の物事に対して、とても敏感になる時期です。

 

敏感期は、おもに次の4つが知られています。

  • 秩序の敏感期:2〜3歳ごろ
  • 感覚の敏感期:3〜6歳ごろ
  • 運動の敏感期:0〜4歳半ごろ
  • 言語の敏感期:0〜6歳ごろ

 

例えば「秩序の敏感期」には、子どもは身の回りに自分なりの秩序を確立しようとしています。

自分中心に、お父さん、お母さん、お姉ちゃん、などの人間関係の秩序。

自分のぬいぐるみ、おもちゃ、絵本などを決まったところに置く秩序。

いすを自分の決めたところに持っていくという秩序。

服を着るにも、保育園に行くにも、寝るにも、ルーティーンに沿った行動を好みます。

これを理解していないと、子どもの行動が全く理解できずに、力で抑制してしまいます。

その結果、子どもは自分の秩序が確立できずにストレスを溜め込みます。

 

「感覚の敏感期」には、いろんな経験をさせてあげて、子どもの感性を広げてあげるのがいいでしょう。

スマートフォンやテレビに子守をさせるのは厳禁です。

これらは一方的に刺激を与えるだけで、子どものアクションを促しません。

もし見るなら子どもと一緒に見て、内容についてお話しするなどの工夫が必要です。

 

「運動の敏感期」には、いっぱい体を動かすことが大事です。

広場で走り回る(=全身運動)だけでなく、家事のお手伝い(=手や腕の運動)や、手先を動かす工作など(=微細運動)もこれに含まれます。

 

「言語の敏感期」には、子どもとたくさんお話をしましょう。

いっぱい質問がくると思いますが、求められたら必ず何らかの反応を返すことが大事です。

ご飯の時に、スマートフォンを見ながら適当に子どもの話を聞き流していませんか?

ちゃんと目を合わせて話を聞いてあげていますか?

 

これらの態度は、子どもが成長したときに、そっくりそのまま親御さんに返ってきます。

大人が話しかけても、子どもはスマートフォンから目を上げずに適当に聞き流すでしょう。

 

ちょっと話がずれそうになりましたが、子どもの才能を引き出すには、これら子どもの「敏感期」を理解した関わりが必須になってきます。

 

 

以上、モンテッソーリ・メソッドの内容を簡単にご説明しました。

今すぐにでも始められることがたくさんありますね。

お役に立てれば幸いです。

 

もっと詳しく知りたい方は、以下の本がおすすめです。

今回の記事もこちらを参考にさせていただきました。