(写真はイメージです。)

メンタルがすごいと思ったプロスポーツ選手、松尾雄太さん(ユータ松尾)。ボクシングの日本ランカー(フライ級)です。

戦績は【19戦15勝(8KO)3敗1分】(2018年12月現在)。東洋大学にスポーツ推薦で入学し、大学4年間アマチュアとして活躍した後プロデビュー。2017年には日本フライ級王座決定戦に挑み、判定で惜しくも敗戦。その後、2018年10月の勝利で日本スーパーフライ級王座挑戦権を獲得し、2019年4月に2度目の日本タイトルマッチが決定しました(おめでとうございます!)。

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松尾選手と初めて知り合ったのは、彼が東洋大学1年生のときでした。青森県出身で上京してきた18歳。「知り合いの知り合い」のような感じで知り合ったのですが、素朴で実直で、とても謙遜な青年でした。

この松尾選手、戦績ももちろんなのですが、メンタルがすごい。なんかこう、ちゃんと「ブレない自分」を持っていて、淡々とポジティブ。ぼくが知らないだけで、強いプロスポーツ選手って、こういうものなんでしょうかね。

この記事では、松尾選手のメンタル(人間性)をご紹介したいのですが、特に取材をしたわけでもなく、たまたま少し近くで応援している一人のファン視点で書いています。しかも著者はボクシングの素人です。専門的な解説記事をお探しの方は、「ユータ松尾」でググってください。また、書き間違いなど、不適切な箇所があればご指摘をお願いします。

「謙虚」と「ブレない自分」

さて、なぜ松尾選手のメンタルを書こうと思ったかというと、正直なところ「謎」だったからです^^;

なんでこう謙虚でいられるのかなー」とか、「負けてもブレないなー」とか。尊敬です、ほんとに。

松尾選手と知り合うまで、ボクシングとか格闘技の選手って、ちょっと「挑発してなんぼ」みたいなイメージだったんですね。ビッグマウス、大言壮語、挑発、強さの誇示、などなど。それがこの世界では普通のことで、ある意味試合の延長なんじゃないかと(決して悪く言ってるわけではありません・・・)。

だから、松尾選手の全然飾らないフツーの姿は、とっても意外でした。

ぼくは、恥ずかしながら、ボクシングはおろかスポーツ観戦自体ほとんどしたことがありません。クラスメートが出場している高校野球を観たのが1回、広島にいた時にサーカー好きの友達に誘われてサンフレッチェの応援に行ったのが1回。これで全部です。そして格闘技に関しては、なんとなく殺伐とした感じが怖くて、テレビでさえあまり観たことがありませんでした。だから特定のプロスポーツ選手(←松尾選手のこと)をこんなに応援するようになったのは、超レアケースなんです。

人間、うまくいかない時の姿が本当の姿

では、前置きはこれくらいにして、松尾選手のメンタルがすごいと感じたエピソードその1。

2017年の日本タイトルマッチで惜しくも敗れた後のことです。この試合に勝てば、松尾選手は日本フライ級王座。ボクシングに詳しい友人の話だと、「年齢的に決して若くないため、ここで獲らないと」という状況だったそうです。自分は試合当日観に行けず、友人から「惜しくも判定負け」だったと聞きました。友人いわく、どっちが勝ってもおかしくない難しい判定だったらしいですが、結果は「負け」。タイトル奪取できず。

年齢や状況のこと、惜しい判定のことなどを考えると、松尾選手本人の悔しさは言葉で言い表せないほどだったんじゃないかと思います。落胆したかもしれない。失礼ながら、「これで引退?!」とまで勘ぐってしまいました。もちろん、負けたことで日本ランキングは後退。再度タイトルマッチに挑むにはまた何試合か勝ち上がらなければならない状況になりました。

ところが、です。惜敗の後、確か1〜2週間後くらいに会う機会があったのですが、いつも通りの清々しい姿でした。人間うまくいっているときは謙虚でいられるものです。「ブレない自分」があるように見せることもできます。でも、うまくいかなくなった時、いつも通りでいるのはとても難しいです。失敗を笑い飛ばせる人は少ない。(試合に負けることは「失敗」でないにしても。)

人に会うのをしばらく避けたくなるのがむしろ普通じゃないかと思います。だって悔しいもん。ニュースなどでよく聞くのは、期待された選手が惨敗した時に「インタビューに答えず控え室に帰っていった」みたいなエピソードです。めちゃめちゃ悔しいはずです。控え室に黙って帰っていく気持ち、わかります。普通です。

だから、選手としての進退がかかっている負け試合の後に、一般の人に会いに来たり、普通に接するというのは、ちょっとできることではありません。多分、自分を応援してくれる人を大切にしたい、という気持ちが強かったんじゃないかなと思います。

そして冒頭にも書きましたが、松尾選手はこの後また大躍進します。惜敗から短い期間のオフを経てまたチャレンジし、2019年、2度目のタイトルマッチ決定までこぎつけました! 本当にすごい。おめでとうございます!

ライバルは自分? 場の雰囲気に動じない

続いて、メンタルがすごいと感じたエピソードその2。

初めて松尾選手の試合を観に行った時のこと。確かタイトルマッチ惜敗の後すぐの試合だったと思います。松尾選手はランキングが後退し、年齢的にもベテランの域(20代ですけど)。対する相手の選手は、ここまで負けなしの将来性豊かな若いスター選手。両者入場の時、少なくともぼくの目にはめっちゃ強そうな相手に見えました^^;(「ここまで負けなし」とか聞いたらちょっとビビりますよね。)

会場はどっと盛り上がります。松尾選手の応援もすごいけど、相手の応援もすごい。「絶対倒すぞ」みたいなオーラがみなぎっていました。

いよいよ試合開始。そして・・・第2ラウンドでテクニカル・ノック・アウト。松尾選手の勝利でした。

観ていて圧巻でした。ありきたりですが「強いなー」という感想。そして、怪我がなくてほっと安心。(←我ながら格闘技を観る資格がない・・・。)

雰囲気に飲まれずに冷静に勝利したこと。それから、松尾陣営のスポーツマンシップ溢れる応援が印象的でした。「絶対倒せよ」オーラというよりは、「自分らしく戦ってね、応援してるぜ!」みたいなオーラ。相手どうこうよりは「ブレない自分」が際立っていました。リングから引き揚げる時のチームメイトの迎え方も何だか温かい。松尾選手の人間性のゆえじゃないかと思います。こういう選手だから、みんな応援したくなるんでしょうね。

フレンドリーというかカジュアルというか・・・

最後に、メンタルがすごいと思ったエピソードその3。カジュアルな人間性です。

「本当に強い人は優しい」のかもしれませんね。松尾選手の周りにはほんわかした感じの人がわりと多いように思います。・・・うーん、語弊があるかな?「ほんわかした感じの人でも近づきやすい雰囲気がある」という方が正確かもしれません。小さなお子さん連れの人とか、普通に応援しにきています。

めっちゃ強いファイターでありながら、とっても気さくです。そして優しい。一般人には絶対に手を挙げません(←当たり前か)。軽いジャブの真似事さえ、リクエストしても絶対にやりませんでした。ジムの厳しい規則だそうです。

でも、そんな厳しい管理の中にありながらも、ちょっとしたカジュアルエピソードもあります。何と、「ピン球を至近距離で投げてそれをよける」というパフォーマンスをやってくれたことがありました^^

小さなうちうちの戦勝祝いの時だったと思いますが、一般の人が至近距離から投げるピンポン球を、松尾選手がよけるんですね。その時、実はぼくも投げさせてもらいました。ぼくはハンドボールを中高6年間やってきたので、投げるのにちょっと自信があったんです。それで、2メートルくらいの至近距離から顔を目がけて投げたんですが、いやー当たらないこと当たらないこと。何発かは暴投もありましたが、ちゃんと顔に飛んで行ったピン球も全部よけられました。やっぱすごいです、プロボクサー。

一流のプロボクサーでありながら、このカジュアルさ。どうしてこういうことが可能なんでしょうね。やっぱり、とても不思議です。

最後に

というわけで、メンタルがすごいプロズポーツ選手、松尾雄太選手のエピソードをいくつか紹介させていただきました。いかがだったでしょうか。

「すげーなー」と思われた方、ぜひこの機会にファンになって、応援よろしくお願いします! タイトルマッチは2019年4月21日です。