\本の中から答えを探してみよう!/
本書は、美しい鉱物たちのちょっと「へんな」特徴にスポットを当てた鉱物図鑑です。
- イギリス王家をだました宝石って?
- トルコ石は実はトルコでは採れない?
- 綿毛のようにフワフワな石がある?
- 薬として使われていたのに、本当は毒だった鉱物は?
- 昼と夜で色が変わる宝石って?
有名な宝石からあまり聞いたことがない珍しい鉱物まで、250枚を超える美しい標本写真を使って、たっぷりと紹介しています。上の質問の答えも、ぜひ本の中から探してみてください。
そして、本書に掲載した標本写真のうち、約200点が国立科学博物館(科博)所蔵の鉱物標本です。地学研究部の皆さまのご協力のもと、今回のために著者が一枚一枚撮り下ろしました。
ご存知の通り、科博に所蔵されている鉱物標本は膨大な数にのぼり、そのほとんどが茨城県つくば市にある標本資料センターの倉庫で管理されていて、なかなか目にする機会がありません。東京・上野の博物館で展示されているのは、そのうちのほんの一部だけなんです。
『へんな石図鑑』を通して、科博が所蔵する貴重な標本の数々が、より多くの人に知られるようになれば幸いです。
本書「はじめに」より
この本は、少し変わった鉱物図鑑です。見出しになっている66種類の鉱物は、鉱物学の分類にしたがって選ばれたわけでも、色ごと集められたわけでもありません。ここに掲載されているのは、実は、ちょっと「へんな」鉱物たち。
これまでにも、写真が美しい鉱物図鑑は色々と目にしたことがあると思います。鉱物って、そのままの姿でとても美しいので、鉱物図鑑の写真は基本的にどれも美しいのです。
でも、そんな美しい鉱物たちにも、意外とツッコミどころがたくさんあったりします。例えば、高価な宝石と同じ成分なのに目立たないもの、鉱物っぽいのに実は鉱物でないもの、とても美しいのに変色したり壊れたりしやすいもの、不本意な名前をつけられたもの、毒のあるもの、などなど。
そんな鉱物たちの意外な素顔を知れば、これまではただ美しいだけだった鉱物が、もっと面白く奥深いものになるでしょう。
この図鑑は、次のような人に特におすすめです。
- 以前から鉱物が好きで、すでに鉱物図鑑は持っているけど、きれいな写真だけでは満足できない知的好奇心いっぱいの人
- ちょうど鉱物に興味を持ちはじめたところで、きれいな写真も面白い鉱物の話もどちらも楽しみたい人
- 意外な鉱物のネタを人に教えてあげたいと思っている人
本書を手にしてくださったあなたに、鉱物の魅力が存分に伝わることを願っています。
サイエンスコミュニケーター/地質・鉱物写真家 渡邉克晃
ページ見本
著者プロフィール
渡邉 克晃(わたなべ かつあき)
1980年、三重県四日市市生まれ。サイエンスコミュニケーター。地質・鉱物写真家。
広島大学にて博士(理学)の学位を取得。物質・材料研究機構(NIMS)、東京大学地球生命圏科学グループ、原子力規制庁技術基盤グループにて鉱物学および地質学分野の研究に従事したのち、2020年よりサイエンスコミュニケーション事業を開始。「富士フォトサロン新人賞2006」受賞。2024年より株式会社地学舎代表取締役。
著書に『美しすぎる地学事典』(秀和システム)、『もしも、地球からアレがなくなったら?』(文友舎)、『地学博士も驚いた!ヤバい「地球図鑑」』(青春出版社)、『ふしぎな鉱物図鑑』(大和書房)、『身のまわりのあんなことこんなことを地質学的に考えてみた』(ベレ出版)がある。
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