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想像する・考えるという行為自体の楽しさを知ることができる一冊!

もしも重力や二酸化炭素がなくなったら、私たちの生活はどうなってしまうのか? 「もしも」のストーリーで地球の神秘を考える、イラスト満載の科学本です。

Moshimo Chikyu kara
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書評・メディア掲載

『子供の科学』4月号に書評が掲載されました(2021年3月10日)

韓国語版も出版されました!(2022年3月18日)

韓国語版『もしも、地球からアレがなくなったら?(만약 지구에서 그것이 사라진다면?)』わたなべ かつあき(와타나베 가츠아키)

韓国語のWebサイト→ https://www.aladin.co.kr/m/mproduct.aspx?ItemId=292613993

韓国語版に寄せられた推薦文

科学の始まりは「問いかけ」です。そして、「問いかけ」が消えた瞬間、私たちは科学からかけ離れてしまいます。

問いかけを無くしてしまう厄介な存在、その張本人は「決まった答え」です。私たちには、特定の答えがない問いかけが必要なのです。次から次へと湧き上がる、そのような疑問・質問のことです。

『もしも、地球からアレがなくなったら?』には、まさにそのような問いかけがいっぱい詰まっていて、私たちに考える方法を教えてくれます。子供たちだけが読むにはとてももったいない本です。両親、教師、そして科学者たちが一緒に読むべき宝物のような本です。

イ・ジョンモ(国立果川科学館長)

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韓国語版ができました。『もしも、地球からアレがなくなったら?』

「はじめに」より

あなたは日ごろ、「答えのない問題」について考えることはありますか。

なんでもいいです。「1000年後の地球はどうなっているんだろう?」とか、「宇宙の外側にはなにがあるんだろう?」とか、「死んだらどうなるのかな?」とか。あるいは、「時間ってなんだろう?」とか、「なぜ戦争はなくならないんだろう?」など、さまざまな問いがあるでしょう。

このような答えのない問いかけは、人間の内側から自然に生まれるものだと思います。

だけど、だんだんと大人になるにつれて、多くの人は答えのない問いについて考えるのをやめてしまいます。考えても答えなんてわからないし、学校の勉強や普段の生活とあまり関係ないし、周りの友だちに話しても「なにそれ」で終わるから。だいたい、毎日の学校生活が忙しくて、ゆっくり考える時間もありません。そして、わからないままふたをしてしまう。

学校の勉強で求められるのは、「答え」ですね。何かしら正解があって、それを覚えることが多いです。討論をするにしても、模範解答がある。

大人になって仕事をするようになると、さすがに模範解答という便利なものはなくなり、もっと「答えのない問題」に近くなります。さまざまな正解があって、アイデア次第で思いがけない成果につながることもある。それが、大人がやっている仕事です。

しかし、だからと言って、大人が冒頭にあげたような「答えのない問題」を考えているかというと、そんなことはありません。もっと仕事の成果につながるような現実的な問題の解決に必死で、やっぱり仕事と関係のない冒頭のような問いを考えることは少ないのです。

私は、ぜひみなさんに、「答えのない問題」を考え続けてほしい。

学校の先生も答えを知りません。お父さんやお母さんに聞いてもわかりません。でも、人間が生きる上で一番考えなければならない問題は、きっと「答えのない問題」の中にあるはずだと思うのです。

さて、この本で取り上げた7つの「アレがなくなったら?」は、どれもこれも現実にはあり得ないことばかりです。わからなくてもなにも困りませんし、学校のテストにも出ません。でも、純粋に面白いです。想像力をいっぱいに膨らませて、楽しみながら考えてみてください。そして、「答えのない問題」について考える面白さと、大切さを知ってもらえたらうれしいです。

その際、注意してほしいことがひとつ。答えがないからといって、適当に考えたり、単なる空想物語で終わらせたりしてはいけません。そのために、この本では事実として知られていることや体験的に確かめられることを根拠にして、できる限り科学的に筋の通った想像を膨らませました。

ここに書いてあることが「答え」ではありません。この本は、大人が本気で「答えのない問題」を考えた本です。だから、あなたも一緒に考えてくれたらうれしいです。

それでは、思いっきり想像力を豊かにして、現実にはあり得ない地球の未来に思いを巡らせてみましょう。

ページ見本

スライド動画

著者プロフィール

渡邉 克晃(わたなべ かつあき)

  • 地球科学コミュニケーター/写真家/地学博士
  • 元東京大学研究員
  • 元Yohan International Christian School(YICS)教務主任

地球科学を通して知的で刺激的な面白さを伝えるサイエンスコミュニケーター。先端的・専門的なトピックを扱いながらも、「中学生にわかる言葉で大人に説明する」を信条としている。自身が運営する地球科学系Webメディア『グラニット』は、大人の読者はもちろんのこと、中学生や理科が苦手な高校生でも十分に楽しめる内容となっており、幅広い年齢層に利用されている。

三重県四日市市出身。公立中学校長・元数学教師の父の下で育ち、幼少期から教師を志す。高校卒業後、戦前より文理科大学として教育学の総本山を担って来た広島大学にて地球科学の研究に取り組み、理学部を首席で卒業。

研究と並行して教職課程も修了し教員免許状を取得するも、研究者になる道を選び大学院へ進学。最短の27歳で理学博士(地学)の学位を取得し、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)、東京大学地球生命圏科学グループ、原子力安全基盤機構(JNES)、環境省原子力規制委員会にて研究職を歴任。しかし、多忙のため妻の出産を機に中央省庁を退職し、キリスト教系の中高一貫校にて教職に就く。

学校で中高生と関わる中で、子供たち自らがインターネット上の情報資源を活用して学ぶ「問題発見型」教育の必要性を痛感し、2019年よりサイエンスコミュニケーターとして独立。Webメディアの運営、解説記事の執筆、出張授業、地質・鉱物写真の撮影等の業務を行なっている。また、ソフトバンクグループの完全オンライン制大学、株式会社サイバー大学における教育支援事業にも参画している。

趣味は写真を撮りながらの一人旅とパン屋巡り。「富士フォトサロン新人賞2006」受賞。東京・大阪・福岡巡回展(2006〜2007年)。紙の本が大好き。

1980年生まれ。東京都新宿区在住。

地学博士のサイエンス教室 グラニット

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