「茹ですぎた卵のニオイ?」臭いのは硫黄ではなく硫化水素と二酸化硫黄 更新日:2024-12-16 鉱物 硫黄そのものは臭くない 噴気を上げている火山や温泉地に行くと、「硫黄のニオイがする」と言われることがあります。茹ですぎた卵のような、鼻にツンとくるニオイです。 このニオイ、実は硫黄のニオイではなく、火山ガスに含まれている […] 続きを読む
「黄金の輝きに惑わされないで」口に入れると危険なヒ素鉱物、石黄 更新日:2024-12-11 鉱物 古くから黄色の鉱物顔料として使われてきた 石黄(せきおう)は、すりつぶして粉にすると明るく鮮やかな黄色になることから、古くから黄色の鉱物顔料(岩絵具)として使われてきました。結晶の粒が大きいときは暗いオレンジ色に見えます […] 続きを読む
「きれいなバラには棘がある」水銀鉱物・辰砂の輝きはダイヤモンド並み 更新日:2024-12-09 鉱物 深く鮮やかな赤色と強い光沢 深く鮮やかな赤色で、ガラスよりもいっそう強い光沢を持つこの鉱物の名前は、「辰砂(しんしゃ)」といいます。美しい色合いに加え、結晶の表面で光が強く反射するので、キラキラと輝いて見えるのが特徴です […] 続きを読む
「熱くなるとヤバいヤツ」別名“毒砂”と呼ばれる硫砒鉄鉱 更新日:2024-12-05 鉱物 古い呼び名は「毒砂」 硫砒鉄鉱は、名前の通り硫黄、ヒ素(砒素)、鉄でできた鉱物です。加熱すると、表面に「三酸化二ヒ素」という白色の物質ができます。この物質は、ヒ素と酸素が結合してできたもので、水に溶けると猛毒の「亜ヒ酸」 […] 続きを読む
「昔は薬だったのに……」水銀の鉱物、自然水銀と辰砂 更新日:2024-12-03 鉱物 秦の始皇帝が好んだ不老不死の薬 紀元前3世紀に初めて中国を統一した秦の始皇帝は、不老不死の薬として、水銀を好んで飲んだと伝えられています。始皇帝が薬にしたのは、水銀と硫黄でできた赤色の鉱物「辰砂(しんしゃ)」だということ […] 続きを読む
「うっかり触ると怪我をする!」黒曜岩のかけらは鋭い刃物 更新日:2024-12-02 岩石 触ると簡単に手が切れる 縄文時代より前の旧石器時代から、黒曜岩(こくようがん)は石器の材料として使われてきました。黒曜岩のかけらは、割れたガラスのように端が鋭く尖っていて、触ると簡単に手が切れてしまいます。ちゃんとした矢 […] 続きを読む
「くねくね伸びます」蛭石(ひるいし)、バーミキュライト、水和黒雲母 更新日:2024-11-28 鉱物 加熱すると伸びる石 ナメクジのような姿で、伸びたり縮んだりする、ヒル(蛭)という生き物を知っていますか。山歩きをしていると、足などにくっついたヒルに、知らないうちに血を吸われていることがあります。 このヒルに似た鉱物なの […] 続きを読む
「アルミ箔ではありません」銀色でペラペラ剥がれる鉱物、輝水鉛鉱 更新日:2024-11-19 鉱物 劈開がとてもはっきりした鉱物 こちらの写真、シワのよったアルミ箔ではありません。これも鉱物で、名前は「輝水鉛鉱(きすいえんこう)」といいます。 葉っぱのような薄くて細かい結晶がたくさん集まっているようにも見えますが、実は […] 続きを読む
「僕だって鉱物なのに……」氷が“鉱物”に分類される理由 更新日:2024-11-17 鉱物 鉱物の特徴、ぜんぶ当てはまっている 氷も、実は鉱物の一種。ぜんぜん鉱物だと思われていないのですが、よくよく考えると鉱物の特徴をすべて満たしているのです。 鉱物とは、「自然界にある固体の物質で、地質作用によって作られたもの […] 続きを読む
「まるで石けんのような肌触り」スベスベ鉱物、滑石の秘密 更新日:2024-11-16 鉱物 “細かくて薄い”粘土鉱物の集合体 石けんのような、ロウソクのような、なんとも言えないスベスベの肌触り。こちらは「滑石(かっせき)」という鉱物で、半透明の美しいかたまりは、とても細かい結晶の集合体でできています。 どれくら […] 続きを読む
「トゲトゲだけどウニじゃない」まるで繊細なガラス細工。スコレス沸石 更新日:2024-11-14 鉱物 繊細なガラス細工のように美しい鉱物 細長い結晶が丸い形にびっしりと集まっていて、その姿はトゲトゲのウニや、栗のイガを連想させます。色が白いので、さすがに間違えることはないのですが、鉱物の形としてはとても変わっていますね。 […] 続きを読む
「綿毛のようにフワフワだけど……」気になるオーケン石の触り心地 更新日:2024-11-13 鉱物 タンポポの綿毛? ウサギのしっぽ? フワフワとした綿毛(わたげ)のように見えますが、実はこれも鉱物です。名前はオーケン石。 「綿毛」といえば、身近なところではタンポポの綿毛が思い浮かびますね。フッと息を吹きかけて、風に飛 […] 続きを読む