「整形美人と呼ばないで」理科の実験でおなじみ、胆礬の人工結晶 更新日:2025-03-13 鉱物 大きくて立派な結晶は人工的に作られたもの 鮮やかな青色をしたこちらの胆礬(たんばん)の結晶は、残念ながら天然のものではなく、人工的に作られたもの、つまり人工結晶です。たとえ成分が同じでも、人工結晶は鉱物ではないので、正確 […] 続きを読む
「色黒は日焼けのせいではありません」見た目はさまざま、閃亜鉛鉱 更新日:2025-03-13 鉱物 鉄の量によって色が変わる まるで透明感のない真っ黒な上の写真の鉱物と、下の写真の茶色い透明な鉱物は、実はまったく同じ種類の鉱物です。どちらもおもな成分は亜鉛と硫黄で、鉱物名は「閃亜鉛鉱(せんあえんこう)」。 鉱物の中には […] 続きを読む
蛍光は「蛍の光」ではなく「蛍石の光」 更新日:2025-03-07 鉱物 蛍光とは 物質に紫外線を当てると発光する現象は、蛍石で初めて発見されました。そのため、蛍石の学名「フルオライト(fluorite)」にちなんで、このような現象を「フルオレッセンス(fluorescence)と呼びます。そ […] 続きを読む
「放射線、ちょっと出てるんだよね」燐灰ウラン石の“見えない凶器” 更新日:2025-03-10 鉱物 ウランは代表的な放射性元素 燐灰ウラン石(りんかいうらんせき)は、おもな成分の一つに放射性元素であるウランを含む鉱物です。放射性元素というのは、特に何もしなくても常に放射線を出し続けている元素のことで、代表的なものにウラ […] 続きを読む
「現役はもう引退しました」悪名高いアスベストの正体、クリソタイル石 更新日:2025-03-05 鉱物 アスベストの多くがこの鉱物 鉱物なのに、ほつれた細い糸のようにふわっとしていて、まるで綿のようですね。このクリソタイル石こそ、有名な「アスベスト(石綿)」の正体です(※石綿は「せきめん」とも読みます)。 アスベストは、火 […] 続きを読む
「普段はおとなしいのに……」胃の中で毒に変身する鉱物、毒重土石 更新日:2025-01-18 鉱物 口に入れると危険 名前に「毒」の字が入っていて、明らかに危険そうな鉱物ですね。 毒重土石(どくじゅうどせき)の「重土」は、バリウムのことです。バリウムは原子番号56の元素で、周期表の2列目に入るグループ(アルカリ土類金属 […] 続きを読む
『驚異の標本箱—鉱物—』数量限定特典付き:Amazon 予約受付中/2025年3月19日発売、KADOKAWA 更新日:2025-02-15 自分のこと 共著の鉱物写真集『驚異の標本箱—鉱物—』が、KADOKAWAより2025年3月19日に発売されます。現在、Amazon で予約受付中。数量限定でポストカード5枚付きの特典もあります。 『驚異の標本箱―鉱物― […] 続きを読む
「ニンニクのような匂いでも、食べると毒です」ヒ素の鉱物・スコロド石 更新日:2025-01-17 鉱物 古い日本語の名前は「葱臭石」 スコロド石は、透明感のある青色や緑色の美しい鉱物です。ハンマーで叩いたり、ろうそくの炎で熱したりすると、ニンニクのような匂いがします。名前の由来も、ギリシャ語で「ニンニクのような」を意味する […] 続きを読む
「茹ですぎた卵のニオイ?」臭いのは硫黄ではなく硫化水素と二酸化硫黄 更新日:2024-12-16 鉱物 硫黄そのものは臭くない 噴気を上げている火山や温泉地に行くと、「硫黄のニオイがする」と言われることがあります。茹ですぎた卵のような、鼻にツンとくるニオイです。 このニオイ、実は硫黄のニオイではなく、火山ガスに含まれている […] 続きを読む
「黄金の輝きに惑わされないで」口に入れると危険なヒ素鉱物、石黄 更新日:2024-12-11 鉱物 古くから黄色の鉱物顔料として使われてきた 石黄(せきおう)は、すりつぶして粉にすると明るく鮮やかな黄色になることから、古くから黄色の鉱物顔料(岩絵具)として使われてきました。結晶の粒が大きいときは暗いオレンジ色に見えます […] 続きを読む
「きれいなバラには棘がある」水銀鉱物・辰砂の輝きはダイヤモンド並み 更新日:2024-12-09 鉱物 深く鮮やかな赤色と強い光沢 深く鮮やかな赤色で、ガラスよりもいっそう強い光沢を持つこの鉱物の名前は、「辰砂(しんしゃ)」といいます。美しい色合いに加え、結晶の表面で光が強く反射するので、キラキラと輝いて見えるのが特徴です […] 続きを読む
「熱くなるとヤバいヤツ」別名“毒砂”と呼ばれる硫砒鉄鉱 更新日:2024-12-05 鉱物 古い呼び名は「毒砂」 硫砒鉄鉱は、名前の通り硫黄、ヒ素(砒素)、鉄でできた鉱物です。加熱すると、表面に「三酸化二ヒ素」という白色の物質ができます。この物質は、ヒ素と酸素が結合してできたもので、水に溶けると猛毒の「亜ヒ酸」 […] 続きを読む