「強面なのに傷つきやすい」刀剣を思わせるメタリックな輝き、輝安鉱
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硬そうに見えて、爪で傷がつくほど軟らかい 先の尖ったまっすぐな形に、メタリックな輝き。刀剣を思わせるその姿は、見るからに硬そうですね。 ところが、輝安鉱（きあんこう）のモース硬度は2で、実際には指の爪で傷がつけられるほど […]
「へんな石図鑑」の記事一覧
「もうボロボロです」赤い宝石ジルコンの内部を破壊するウランの放射線
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宝石のはずなのに、なんで？ ジルコンといえば、12月の誕生石にも選ばれている、透明で美しい宝石。それなのに、この写真のジルコンは不透明で、輝きも鈍く、なんだかあまり美しい感じがしませんね……。ジルコンには実はこういう結晶 […]
「なんで蛍すぐ死んでしまうん？」加熱による蛍石の発光は一度きり
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加熱すると光る石 蛍石（ほたるいし）には、加熱するとホタルのように光るという性質があります。蛍石の結晶を小さく砕いて、使い古したフライパンに入れてフタをして、ガスコンロで加熱してみましょう（加熱の時にはじけ飛ぶことがある […]
「暗闇の中でしか生きられません」光に当たると砕けてしまう石、鶏冠石
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光に長く当たると、黄色く変わって砕けてしまう 鶏冠石（けいかんせき）は鮮やかな赤色をした美しい鉱物ですが、光に弱いという弱点があります。長く光に当たると表面に黄色い粉が現れ、徐々に砕けて不透明な黄色い塊に変わっていってし […]
「ジメジメしたところは苦手です」湿気に弱い濃青色の美しい石、岩塩
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深い青色の美しい結晶 地質作用によってできた塩化ナトリウムの結晶を、岩塩（がんえん）と呼びます。調味料の食塩と同じ成分ですが、鉱物名としては「岩塩」。 岩塩にとっての「地質作用」とは、おもに海水の蒸発です。これは、瀬戸内 […]
「割れ物注意！」水晶より硬いのに宝石にならない石、ユークレース石
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透明で美しく、水晶よりも硬い鉱物 ユークレース石の結晶は透明度が高く、その上、水晶よりも高いモース硬度を持っています。モース硬度とは、鉱物どうしをこすり合わせたときの傷のつきにくさを10段階で表したもので、水晶（鉱物名と […]
「乾燥には弱いんです」オパールは小さなシリカ球と水分子でできている
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オパールの構造は小さな球の集まり 10月の誕生石としても知られる虹色の宝石、オパール。傾けると赤、青、黄、緑といった様々な色が現れたり消えたりする、とても美しい宝石です。 この揺らめくような虹色の反射は「遊色（ゆうしょく […]
「暑いのは苦手です」アメシストの紫色は熱と光で色あせてしまう
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加熱すると紫色が消えてしまう 紫水晶（むらさきすいしょう）の名前でも知られるアメシスト。美しい紫色は、不純成分として含まれる鉄が原因です。ただし、単に鉄が含まれるだけでは紫色にはならず、そこに放射線の作用が加わることで、 […]
「半人前と呼ばないで」琥珀になりきれなかった樹脂の化石、コーパル
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琥珀になりきれなかった樹脂の化石 コーパルは、木の樹脂が化石になったもので、見た目は琥珀（こはく）ととてもよく似ています。「樹脂の化石」という点では、コーパルも琥珀も同じです。違いは、できるまでの年月の長さ。 琥珀は、何 […]
「僕もダイヤになりたかった」石墨とダイヤモンド、結晶構造の違い
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石墨の成分はダイヤモンドとまったく同じ 石墨は、黒鉛筆の芯に使われている鉱物です。石墨の粉にいくらかの粘土鉱物（カオリン石など）の粉を混ぜて、1000℃以上の高温で焼き固めることで、鉛筆の芯は作られます。石墨と粘土鉱物の […]
「生まれた場所で差別しないで」タンザニア産の灰簾石だけ宝石扱い
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タンザニア産だけが特別扱い 灰簾石（かいれんせき）は、細長い結晶の集まりとして見つかることの多い鉱物です。灰簾石の「廉」は「すだれ」とも読み、窓の外に吊るして日よけに使うあのすだれに見立てて、このような名前が付けられまし […]
「カリブの海に憧れて……」地味なソーダ珪灰石が青色の宝石ラリマーに
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ドミニカ共和国産だけが特別扱い 細い針のような結晶がびっしりと集まった形で見つかることが多い、ソーダ珪灰石。割れ口（針の側面）にはガラスのような輝きがあり、美しい姿をしていますね。 結晶の色は、普通は白色や灰色のモノトー […]