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インターネットでの調べ物。

正しい情報を得る秘訣は何でしょうか?

 

良く言われるのが、「情報の出どころがしっかりしていること。」

つまり、「誰が書いた記事か?」で正しさを判断するわけです。

 

でも、権威のある専門家やメディアの記事って、そんなに多くありません。

実際には、かなり幅広い情報源から私たちは調べ物をしています。

ウィキペディアとか、個人のブログとか、会社のホームページとか。

 

もちろん、匿名の掲示板への怪しげな書き込みは論外ですが、それっぽい人が書いた記事だとついつい信用してしまう。

そんな状況で、どうすれば正しい情報を得ることができるでしょうか?

 

答えは、「量」です。

つまり、情報の量。

大量の情報に触れることで 全体として正しい流れを知る。

 

どういうことか、図で説明しましょう。

例えば、1つの情報「A」を調べたとします。

これだけでAの正しさを判断するには、書き手の権威に頼るしかない。

 

でも、他にもたくさんの情報を調べたら、相互関係から、何となく正しい情報が見えてくる。

図のように、情報A、情報B、情報Cは互いに矛盾せず、補完関係にあるとします。

でも、情報Dだけは他の情報と辻褄(つじつま)が合わない。

 

このような場合、情報A、B、Cの信頼性が高いことが、「何となく」わかるのです。

この「何となく」を許容することが大事。

 

もちろん少数派の意見(例えば情報D)が正しいこともあるでしょう。

でも、とりあえずは「A、B、Cの情報がメジャーで、Dはマイナーだった」という事実だけ把握しておきます。

そして、このまま調べ物を続ける。

 

すると、別の調べ物をした時に、先ほどの「何となく」の信頼性が強化されることがあります。

下の図を見てください。

ある調べ物でメジャーな意見だった「情報A、B、C」が、別の調べ物でメジャーだった意見(下の図では緑色のA、C、D)と矛盾なくつながり、より大きな知識を形成したならば、その形成された一連の知識の正しさは、より確かなものになる(強化される)のです。

そして、これをどんどん繰り返すことで、知識全体として正しい方向性を得る。

メジャーな意見もマイナーな意見も一通り把握し、矛盾なく一貫する情報はどれなのか、自分で判断できるようにする。

これが、インターネットで正しい情報を得る方法です。

 

インターネットによって、誰もが「大量の情報」にアクセスできるようになりました。

情報は、権威ある人やメディアだけのものではなくなったのです。

 

上記の方法で情報を集めていくならば、世の中に溢れる情報の中で何が真実なのか、自分なりの感覚が身についてきます。

そうなれば、たとえ誰が書いた記事かわからなくても、その情報が正しそうかどうか感覚的に分かるようになります。

ある意味、インターネットによってあなたが専門家になるのです。

 

「ネットの情報は信頼できない」なんて言っている人は、情報化社会のスピードに対応できなくなると思います。

インターネットはとても便利。

でも、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)であることも確か。

だから、インターネットを上手に使いこなして、正しい情報を自ら見極めていく必要があるのです。