2024年の能登半島地震から2年4ヶ月。半島の先端に近い恋路海岸は、被害の大きかった珠洲(すず)市と能登町の境界あたりに伸びる砂浜です。カップルに人気の観光スポットでしたが、今は静かな時間が流れています。
観光客が遠のいたカップルの聖地

2026年5月16日、朝のうちに恋路海岸のあられ石産地(石川県能登町)の観察を終え、10時過ぎに恋路海岸のビーチに立ち寄りました。あられ石産地から600mほどの距離です。
震災以前はカップルに人気の観光スポットで、近くには記念撮影のためのモニュメントも作られていました。
「恋路海岸」という名前の由来は、約700年前の鎌倉時代にまでさかのぼります。言い伝えによると、助三郎(すけさぶろう)と鍋乃(なべの)という愛し合う二人が、この海岸で人目を忍んで待ち合わせたということです。
残念ながら、私が訪れたときは休憩所らしき施設も手入れがなされておらず、観光客の足は完全に遠のいてしまったようでした。
独特の景観を作り出す白い地層

恋路海岸のビーチを北に進むと、白っぽいザラザラした地層が露出していました。岩石の種類でいうと凝灰岩(ぎょうかいがん)の地層で、約2300万〜1600万年前の火山灰が堆積してできたものです。
火山灰と一緒に軽石、小石、岩片などを含むため、より正確には軽石凝灰岩(かるいしぎょうかいがん)や角礫凝灰岩(かくれきぎょうかいがん)に分類されます。
凝灰岩は風や波による侵食を受けやすく、その結果、全体的に丸みのある独特の景観を生み出します。
凝灰岩露頭の崩落現場

ビーチの端まで行くとこちらの露頭にぶつかりますが、この崖は海沿いを通って向こう側に回り込めるようになっています。そして、向こう側の様子を撮影したのが次の写真。

どうやら凝灰岩露頭の上部がほとんど崩落してしまったようで、凝灰岩の大きな塊がたくさん散らばっていました。
露頭の上にはまだ不安定な巨石が残っていますので、近くを通る際は十分な注意が必要です。
撮影機材
動画:
iPhone 16
地質風景写真:
Canon EOS M with EF-M 22mm F2 STM








