「茹ですぎた卵のニオイ?」臭いのは硫黄ではなく硫化水素と二酸化硫黄 更新日:2024-12-16 鉱物 硫黄そのものは臭くない 噴気を上げている火山や温泉地に行くと、「硫黄のニオイがする」と言われることがあります。茹ですぎた卵のような、鼻にツンとくるニオイです。 このニオイ、実は硫黄のニオイではなく、火山ガスに含まれている […] 続きを読む
「アルミ箔ではありません」銀色でペラペラ剥がれる鉱物、輝水鉛鉱 更新日:2024-11-19 鉱物 劈開がとてもはっきりした鉱物 こちらの写真、シワのよったアルミ箔ではありません。これも鉱物で、名前は「輝水鉛鉱(きすいえんこう)」といいます。 葉っぱのような薄くて細かい結晶がたくさん集まっているようにも見えますが、実は […] 続きを読む
「料理に使うミョウバンとは無関係です……」明礬石とミョウバンの違い 更新日:2024-11-06 鉱物 成分が似ているだけ 「明礬(みょうばん)」といえば、お料理に使うミョウバンを思い浮かべる人が多いと思います。煮物の形を崩れにくくしたり、漬物の色を美しくしたりするのに使われる、あれです。あるいは、理科の自由研究で「ミョウ […] 続きを読む
「昔の名前で出ています」“テレビ石”の愛称で知られる曹灰硼石 更新日:2024-10-31 鉱物 文字が映し出される不思議な石 テレビ石(てれびいし)は無色透明で、動物の毛のように細長い結晶がびっしりと並んだ鉱物です。この鉱物を、結晶の伸びの方向と垂直に切り出して厚めの板を作り、文字が書かれた紙の上に置いてみます。す […] 続きを読む
「“悪魔の銅”は銅じゃない」紅砒ニッケル鉱から取り出された貴重な金属 更新日:2024-09-14 鉱物 期待に反して銅を含んでいなかった 紅砒ニッケル鉱(こうひにっけるこう)の色は、金属の銅を連想させるやや赤みがかった真鍮色(しんちゅういろ)。いかにも銅を含んでいそうな色だったので、15世紀のドイツでこの鉱物が見つかったと […] 続きを読む
「灰になる儚さ」炎の熱で灰色に変わる宝石、クンツァイト(リチア輝石) 更新日:2024-08-24 鉱物 炎の熱で灰色に変わる リチア輝石(きせき)の結晶は明るいピンク色で、宝石「クンツァイト」として人気があります。ガラスのような光沢があり、9月の誕生石にも選ばれている宝石です。 そんな美しい見た目のリチア輝石ですが、火を近 […] 続きを読む
「強面なのに傷つきやすい」刀剣を思わせるメタリックな輝き、輝安鉱 更新日:2024-08-23 鉱物 硬そうに見えて、爪で傷がつくほど軟らかい 先の尖ったまっすぐな形に、メタリックな輝き。刀剣を思わせるその姿は、見るからに硬そうですね。 ところが、輝安鉱(きあんこう)のモース硬度は2で、実際には指の爪で傷がつけられるほど […] 続きを読む
鉄器時代の前に青銅器時代が来た理由は、意外とわかっていない 更新日:2023-02-18 科学一般 資源として豊富にあったのは青銅よりも鉄だった 文献が残っていないような古い時代を指す言葉に、「石器時代」「青銅器時代」「鉄器時代」の3つがありますが、これらの呼び名は刃物に使われたおもな材料に基づいて区分したものです。「 […] 続きを読む
石油がなくなるまであと何年? ずっと前から数字が減っていない理由 更新日:2023-01-10 地球 石油の可採年数の計算方法 2020年末時点で、石油の可採年数、つまり採掘可能な残りの年数は53.5年と見積もられています(英国BP社『Statistical Review of World Energy 2 […] 続きを読む
日本には火山が多いのに、何でもっと地熱発電をやらないの? 更新日:2023-01-10 火山 日本の地熱資源量は世界第3位 太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーの利用が昨今ますます注目されていますが、地熱発電もその一つ。 地熱発電とは、温泉地から噴出する蒸気でタービンを回して電力を得る、化石 […] 続きを読む
粘土あっての陶磁器、陶磁器あっての日本文化。粘土は貴重な天然資源 更新日:2023-01-10 鉱物 陶磁器の原料としての粘土 キメの細かい泥のようで、少量の水を加えて練ると粘り気が強くなり、自由に成形することができる粘土。 粘土の最も重要な使い道と言えば、やはり陶磁器ですね。 粘り気があるおかげで器などの […] 続きを読む
原発の燃料と天然ウラン、同じウランでも同位体の割合が違う 更新日:2023-01-06 鉱物 原子力発電にはウランの核分裂が必要 原子力発電の燃料と言えば、ウランですね。 原子力発電所では、ウランの核分裂反応の熱によって水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回し、発電しています。 核分裂反 […] 続きを読む