「アマゾンでは採れません」大河を思わせる深い青緑の石、アマゾナイト 更新日:2024-10-28 鉱物 青緑色の微斜長石につけられた変種名 微斜長石(びしゃちょうせき)という鉱物のうち、青緑色のものは「アマゾナイト」という変種名で呼ばれます。トルコ石に似た鮮やかな色合いが美しいですね。 「変種名」というのは、その鉱物の中で […] 続きを読む
「紛らわしい名前でごめん……」トルコで採れない“トルコ石” 更新日:2024-10-29 鉱物 トルコでトルコ石は採れない 12月の誕生石にも選ばれている空色の宝石、トルコ石。名前に「トルコ」と付いているくらいですから、トルコでたくさん採れる宝石なのかと思いきや、まったくそんなことはありません。実はトルコやその近く […] 続きを読む
「違いが微妙すぎて間違えられました」輝石じゃないのに“バラ輝石” 更新日:2024-10-21 鉱物 実は「輝石」ではなかった バラ輝石は、マンガンを含む濃いピンク色の鉱物です。「バラ」は花のバラ(薔薇)のことで、華やかで美しいその見た目にぴったりの、良い名前ですね。 さて、名前の後ろ半分にある「輝石」というのは、鉱物の […] 続きを読む
「真っ赤なのになぜこの名前?」碧玉の「碧」は深い青色を指す言葉 更新日:2024-10-01 鉱物 青くないのに「碧」玉 「紺碧(こんぺき)の海」といえば、やや黒みを帯びた青い海。「碧空(へきくう)」は、青く晴れた空。 「碧」という漢字には、このように「深い青色」という意味がありますので、「碧玉(へきぎょく)」という名 […] 続きを読む
「“悪魔の銅”は銅じゃない」紅砒ニッケル鉱から取り出された貴重な金属 更新日:2024-09-14 鉱物 期待に反して銅を含んでいなかった 紅砒ニッケル鉱(こうひにっけるこう)の色は、金属の銅を連想させるやや赤みがかった真鍮色(しんちゅういろ)。いかにも銅を含んでいそうな色だったので、15世紀のドイツでこの鉱物が見つかったと […] 続きを読む
「“愚者の金”ってひどくない?」黄鉄鉱と金は言うほど似ていない 更新日:2024-09-10 鉱物 金色だから金と間違えられた 金色に輝く黄鉄鉱(おうてっこう)。あまり鉱物に詳しくない人にこれを見せて、「ほら、金だよ」と言ったら、どうでしょうか。大きな結晶ならともかく、岩石の中に埋まっている小さな金色の粒だったら、けっ […] 続きを読む
「氷じゃなくて石でした」グリーンランドで発見された溶けない氷、氷晶石 更新日:2024-10-29 鉱物 グリーンランドで発見された「溶けない氷」 グリーンランドに「溶けない氷」があることは、かなり古くから知られていました。無色透明で、見た目は氷とそっくりなのに、全然溶けません。水に浸けると沈んでしまうので、少なくとも普通の […] 続きを読む
「長年、青い翡翠だと思われていました」実は新種の鉱物だった糸魚川石 更新日:2024-09-05 鉱物 「青いひすい」はひすい輝石じゃなかった ひすい(翡翠)は緑色のイメージが強い宝石ですが、新潟県糸魚川市(いといがわし)の辺りで採れる日本産のひすいは、ほとんどが白っぽい色をしています。鉱物としては大部分がひすい輝石で、た […] 続きを読む
「翡翠とよく間違われます……」ネフライトと翡翠、2つの“ジェード” 更新日:2024-09-02 鉱物 ひすいもネフライトも、英語の宝石名は「ジェード」 ひすい(翡翠)とネフライトは似たものどうし。どちらも緑色で、半透明または不透明で、とても割れにくい宝石です。硬さ、すなわち「傷つきにくさ」で比べると、ひすいの方がやや硬く […] 続きを読む
「イギリス王家をだましていました」ルビーそっくりの赤い宝石、スピネル 更新日:2024-08-30 鉱物 王冠の赤い宝石、実はルビーじゃなかった イギリス国王が王位の象徴として身につける「大英帝国王冠」には、長さ5cmもの巨大な赤い宝石が飾られています。この宝石は、14世紀にエドワード皇太子に贈られたものだったため、「黒太子 […] 続きを読む
「実は地元民です」翡翠は中国からの舶来品ではなく、縄文以来の国産宝石 更新日:2024-08-29 鉱物 縄文時代から利用されてきた日本古来の宝石 ひすい(翡翠)には、「中国から来た宝石」というイメージがあるかもしれません。なぜなら、歴史的に見ると、18世紀の中国(国名は「清(しん)」)でひすいのアクセサリーや置物、食器など […] 続きを読む
「裏切り者と呼ばないで……」鉱物名“アパタイト”のちょっと残念な由来 更新日:2024-08-28 鉱物 「だます」「裏切る」が名前の由来 アパタイトは日本語で「燐灰石(りんかいせき)」といいます。燐灰石には、成分の違いによってフッ素燐灰石、水酸燐灰石、塩素燐灰石の3種類がありますが、見た目だけでは区別できないため、まとめて […] 続きを読む