屏風ヶ浦の海食崖(千葉県銚子市/2021撮影)
屏風ヶ浦の海食崖(千葉県銚子市/2021撮影)©︎Katsuaki Watanabe

犬吠埼(千葉県銚子市)の南側の海岸には、太平洋の激しい波によって削られた海食崖が、長さ約10kmに渡って観察されます。「屏風ヶ浦」と名付けられたこの海食崖は、約300万年前〜30万年前に堆積した「犬吠層群」と呼ばれる地層からなり、おもに粒子の細かい灰白色のシルト岩で構成されています。(そのほか、下部には粒子の粗い砂岩もありますし、犬吠層群を覆う崖の最上部には、オレンジ色〜褐色の関東ローム層も見られます。)

整然と重なる地層は北西に向かって緩やかに傾斜しており、関東平野の中部や東京のあたりでは、深さ1000〜2000mにも達しています。

屏風ヶ浦の海食崖(千葉県銚子市/2021撮影)
屏風ヶ浦の海食崖(千葉県銚子市/2021撮影)©︎Katsuaki Watanabe
屏風ヶ浦の海食崖(千葉県銚子市/2021撮影)
屏風ヶ浦の海食崖(千葉県銚子市/2021撮影)©︎Katsuaki Watanabe