美しい立方体をした塩化ナトリウムの結晶は、食塩水を蒸発させるだけで簡単に作れる良い実験材料です。
ミョウバン結晶のように糸でつるす方法ではなく、容器の底に成長させる方法がオススメ。
↓こちらの動画でも作り方を紹介しています。
準備するもの
- 食塩(自然のものでななく、精製塩が良いです)
- 水
- 空のペットボトル
- ガラス容器(透明なボウル形がオススメ)
実験の手順
1. 水を入れたペットボトルに塩を入れる
水を入れたペットボトルに塩を入れて、よく混ぜます。
溶け残るまで塩を入れるのがコツ。
溶け残るということは、その水には限界まで塩が溶けているということですので、少し蒸発しただけで塩の結晶が成長します。
2. 溶け残った食塩水の上澄みだけ容器に注ぐ
先ほどの食塩を溶かした水。
ペットボトルの底を見ると、ちゃんと溶け残っていますね。
この食塩水の、上澄みだけ容器に注ぎます。
溶け残った塩も一緒に容器に注いでしまうと、きれいな立方体の結晶に育ちません。
3. ひたすら待つ
あとはひたすら待つ。
2週間後には、容器の底に塩の結晶ができています。
大きな結晶を育てるには、できるだけゆっくり蒸発させるのがコツです。
早く蒸発させようとして、火にかけて加熱するのはNG。
4. 水がなくなる前に実験をやめる
さらに待つこと1週間。
水がかなり減ってきましたね。
容器の底には食塩の結晶がびっしり。
ここで実験を終了して、水を抜くのがコツです。
水がなくなるまで放っておくと、せっかくできた立方体の結晶の周りに余分な塩が付着して、きれいに観察できなくなります。
5. 水を抜いたら写真撮影
最後に水を抜きます。
できた結晶はスマホなどで撮影し、写真に残しておきましょう。
ガラス容器を黒い台紙の上に置くと、きれいに撮影できます。
なお、塩の結晶は水を吸収しやすく、保管が難しいです。
しかも精密機械(パソコンやカメラ)に悪影響を及ぼしますので、長期保管はオススメできません。
実験が終わったら、パスタの茹で汁などに有効活用しましょう。
写真ギャラリー
今回の実験で作成した塩化ナトリウムの結晶です。
もっと実験をしたい人のためのオススメ教材
『結晶づくりキット クリスタルガーデン』