毎日の仕事が本当につらく、ぼくは毎晩寝る前にこう思っていた。

何の悩みもなく朝を迎えられたらどれだけ幸せだろう。

このブログを立ち上げるほんの2年前のことだ。

ぼくはとある中央省庁で、規制法案を作る研究調査官をしていた。

アカデミックな研究所から公務員への転身。

慣れない仕事、人間関係のストレス、自分の才能が生かされない閉塞感。

休みの日も仕事のことで頭がいっぱいで、他に何かするという気になれなかった。

家族がいるのに、家族のために時間を使う気力もない。

今思えば、相当病んでいたと思う。

 

妻が産休で帰省していたとき、家で一人過ごしながら、初めて仕事を辞めたいと思った。

辞めたいと強く思うと、なぜか怒りが出てくる。

ただ普通に暮らしたいだけなのに、なぜこんなに苦労して働かなくてはならないのか。

大金が欲しいわけじゃない。

普通の暮らしが欲しいだけだ。

何の悩みもなく、朝を迎えたい。

平安の中で眠りにつきたい。

 

・・・そして、ぼくは仕事を辞める決心をした。

初めての子供が生まれた直後だった。

 

全然ほめられたものではない。

立派な決断ではない。

追い詰められた末に、どうしようもなく下したネガティブな決断。

次の職の当てもないまま、辞表を出した。

逃げるようにしてその職場を離れた。

精神的に、もう出勤することができなくなっていたからだ。

 

上司が産業医の受診を勧めてくれた。

産業医から紹介されて、心療内科にも通った。

自分が精神科の治療を受けるのかと自嘲気味に思ったが、不思議と嫌な気はしなかった。

もう、前のようなプライドは残っていなかった。

これが自分の姿だ。

認めるしかない。

 

妻は多くを語らず、ぼくの状態を想って泣いてくれた。

 

春が近づくころ、次の仕事が決まった。

小さなインターナショナルスクールの教員だった。

前の仕事から逃げるようにして選んだ次の職場だったが、ぼくはここで働けるのが本当に嬉しかった。

この職場には、望んでいたものが全てそろっていたから。

 

何の悩みもなく朝を迎えられるようになった。

自分の才能が生かされる喜びを、日々の仕事で味わうことができた。

中高生に勉強を教えながら、彼らの成長に貢献できることが嬉しかった。

 

そう。

この職場で、ぼくは生きがいを感じられた。

価値のある仕事をしているという充実感があった。

そして、普通の生活を送れるようになった。

 

失礼かもしれないが、前の職場に比べたら、毎日が休日のようなものだった。

あまりにも理想的な職場。

ここでずっと働きたいと思った。

もうこれ以上望むことはなく、ここで長く働くことが当面の目標になった。

 

しかし、それから3年後。

ぼくの転職はここで終わらなかった。

この先ずっと働きたいと思っていた学校が、閉校することになったのだ。

また、職を失うことになった。

 

これ以上ないというくらい、その学校での3年間は素晴らしかった。

辞めたあと、どうしようか。

仕事はしなければならない。

同じようなインターナショナルスクールで職を探すのが一番妥当な選択肢だったが、何だか気乗りしない。

もしくは、また研究職に戻るか。

・・・それも違う。

 

ぼくは、自分の置かれている状況をじっくりと考えてみた。

望まずして仕事を辞めることになった自分の状況。

でも、幸か不幸か、閉校のおかげでぼくの前途には白紙の自由が広がっていた。

これは、大きなチャンスだった。

 

以前のぼくは、いろんなものに縛られて、自分の職業を自由に選択することができなかった。

博士号まで取らせてもらったのだから、研究職につかなければ親に合わせる顔がない。

お世話になった先生方にも。

だから、精神的な限界が来るまで続けてしまったのだと思う。

目の前に広がる広大な白紙の世界は、なんだか清々しかった。

これから何をやろうか。

これからは、本当に価値があると思うことに思いっきり取り組んでいいんだ。

そんな風に思った。

そしてぼくは、自分でビジネスをやるという選択肢を選んだ。

 

今ぼくは、自分のビジネスに奮闘中だ。

ビジネスは楽しい。

忙しくても、以前のようなストレスや閉塞感はない。

思いっきり、自分の人生を楽しんでいる。

 

仕事の悩みが尽きない方へ。

こんな生き方もあるということを知っていただけたらと思う。

ちょっと、気が楽になるんじゃないかな。

多くを与えられた人生だったけど、図らずして何も無くなってしまったぼくの人生。

キャリアは消え、博士号は役に立たない。

全くのゼロから、本当に何もない状態でビジネスの世界に飛び込んだ。

起業したのが38歳だから、若くもない。

 

ぼくの人生は、まともにキャリアを積んでいるエリート層からしたら、もうめちゃくちゃだ。

だから、そういう人生を覗いてみるのも面白いんじゃないかな。

「こんな人生もあるんだな」っていうサンプルとして、このサイトを楽しんでもらえたらと思う。


 

PS.

少しだけ追記。

このサイトが役に立つかどうかは、あなたの状況による。

あなたが次のような状況なら、このサイトは多分あなたのニーズを満たさない。

  • 勤めている現在の職場に満足している。
  • 仕事にやりがいを感じている。
  • 仕事をしているとき、とても価値のあることをしていると感じられる。
  • 自分の才能や能力が十分に生かされていると感じる。
  • この先、今の職場でできるだけ長く働きたいと思っている。

 

あなたがこういう状況なら、あなたはもう十分に、自分の人生を思いっきり生きている。

キャリアが白紙になった変な人の人生はとりあえず面白く読むだけにして、あなた自身の今の仕事を大切にしてもらいたいと思う。

 

一方、あなたが次のような状況なら、このサイトは何らかの形であなたの役に立つと思う。

  • 毎日仕事の悩みが尽きない。
  • 今の仕事が自分に合っていないように思う。
  • 夜寝る前に、明日のことが不安でなかなか眠れない。
  • 何の悩みもなく朝を迎えられたらと思う。
  • 仕事に対して、労苦に見合うだけの価値を見出せなくなっている。
  • 精神的に限界かもしれないと感じる。

 

あなたがこういう状況だとしたら、このサイトはあなたのニーズに応えることができる。

「今の状況をなんとかしたい」というニーズ。

ぼくがまさにこういう状況だったから。

もう一人のあなたが別の人生を歩んでいるのを見る気持ちで、このサイトを読んでいただけたらと思う。

 

それでは、続きは以下のリンクから。

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  2. 渡邉がやってきたことをもっと知りたいという人はこちら→ ビジネス立ち上げの記事
  3. 最近の渡邉の様子を知りたい人はこちら→ 最近の投稿