玄武岩や安山岩にできる柱状の割れ目を「柱状節理」と言い、世界中のいろんな場所で見ることができます。
今回ご紹介するのは、柱状節理と似たような割れ目を、片栗粉でつくる実験です。
柱状節理は冷えたマグマが収縮することでできるのに対し、片栗粉の割れ目は、水分やアルコール分が蒸発することでできます。
ですので、メカニズムは異なるということだけご注意ください。
▼▼▼動画でも紹介しています▼▼▼
用意するもの
- 片栗粉 100g
- 水 50g(50mL)
- 無水エタノール 50g → https://amzn.to/3kArATy
- 小さめのボウル(または底が平らな容器)
- 深めの容器(かき混ぜるためのもの)
- スプーン
- アルミホイル
- 計量カップ
- はかり(デジタル式のものがオススメ)→ https://amzn.to/2PhP9F2
- 白熱電球(蛍光灯タイプやLEDは熱が出ないので不可)→ https://amzn.to/37REY0o
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実験方法
① 片栗粉を100g、はかりを見ながら容器に入れます。
② 計量カップで水を50mL(=50g)入れます。
③ 無水エタノールも50gはかり、先ほどの容器に加えます。
④ ちょっと硬いですが、よく混ぜて液体状にします。
⑤ 別の容器にアルミホイルを敷き、混ぜた液体を流し込んだら、白熱電球をセットします。
⑥ 白熱電球を真上から照らし、6〜8時間放置します。
⑦ こちらは8時間後の様子。表面にしっかりとひび割れができたら、完成です。
でき上がりの様子
今回作った柱状節理の様子を、写真でご紹介します。
補足
今回作った片栗粉の柱状節理を見ると、割れ目がきれいな六角形になっていません。
ですが、下記参考文献に挙げたMüller(1998)によると、片栗粉で作ってもきれいな六角形、あるいは多角形の柱状節理ができていました。
参考までに、そちらの写真も載せておきます。
参考文献
Gerhard Müller (1998) Experimental simulation of basalt columns. Journal of Volcanology and Geothermal Research 86, 93–96.