今回ご紹介するのは、ペットボトルで雲をつくる実験です。
あの、空に浮かんでいる白い雲です。
(正確に言うと、雲の正体である小さな水滴をつくる実験ですが、まあそこは大目に見てください。)
空の雲って、どうやってできているのか気になりますよね。
早速実験してみましょう。
▼▼▼実験の動画はこちら▼▼▼
準備するもの
- 透明な500mL入りペットボトル:1〜2本
- ぬるま湯:200mL程度(※およそ40℃前後ですが、適当で大丈夫です。)
- 線香:1〜2本
- マッチまたはライター
実験の手順
- 空のペットボトルに少量のぬるま湯を入れます。
- 線香の煙を入れます。
- ふたを閉めてから、ギュッと強く押してつぶします。
- 押した手をパッと離すと、ペットボトルの中に白い雲ができます。
解説
とても簡単な実験ですね。
でも「こんな方法でなんで雲ができるの?」というのが気になるところ。
実は、手を離した瞬間にペットボトルの中の空気が一気に膨れ、この時に温度が下がり、中の水蒸気が水滴になっているのです。
そう、雲の正体は小さな小さな水滴なのです。
自然界では地表で温められた水蒸気が上空に上って行き、そこで冷やされて水滴になる。
こうして雲ができるわけです。
それから、雲には空気中のちりも含まれています。
上昇する水蒸気の中にちりがあると、そこを中心に水滴ができるため、より一層雲ができやすくなるのです。
この現象を今回の実験に当てはめると、ペットボトルにぬるま湯を入れることで、中は水蒸気で満たされますよね。
そして線香の煙が空気中のちりの役割を果たしている、と言うわけです。
ちなみに再びペットボトルを押しつぶすと雲(水滴)が消えますが、これは中の空気が圧縮されたときに、少しだけ温度が上がるからです。
水滴が水蒸気に戻るから、雲が消えるわけですね。
以上、ペットボトルで雲(の正体である水滴)をつくる実験でした。
おうちで簡単にできるので、ぜひトライしてみてください。
子供に見せてあげたら喜びますよ〜。
もっと知りたい人のためのオススメ本
後藤道夫『子どもにウケる科学手品 ベスト版 どこでも簡単にできる77の感動体験』(ブルーバックス,2019)