「エメラルド、やっぱいいよね……」繊細で傷つきやすい緑の石、翠銅鉱 更新日:2024-08-26 鉱物 エメラルドを思わせる鮮やかな色合い まるでエメラルドのような、深みのある鮮やかな緑色が印象的な翠銅鉱(すいどうこう)。最初に発見されたのは18世紀の後半で、場所はロシアの南側に位置する国、カザフスタンです。その時には実際 […] 続きを読む
「灰になる儚さ」炎の熱で灰色に変わる宝石、クンツァイト(リチア輝石) 更新日:2024-08-24 鉱物 炎の熱で灰色に変わる リチア輝石(きせき)の結晶は明るいピンク色で、宝石「クンツァイト」として人気があります。ガラスのような光沢があり、9月の誕生石にも選ばれている宝石です。 そんな美しい見た目のリチア輝石ですが、火を近 […] 続きを読む
「強面なのに傷つきやすい」刀剣を思わせるメタリックな輝き、輝安鉱 更新日:2024-08-23 鉱物 硬そうに見えて、爪で傷がつくほど軟らかい 先の尖ったまっすぐな形に、メタリックな輝き。刀剣を思わせるその姿は、見るからに硬そうですね。 ところが、輝安鉱(きあんこう)のモース硬度は2で、実際には指の爪で傷がつけられるほど […] 続きを読む
「もうボロボロです」赤い宝石ジルコンの内部を破壊するウランの放射線 更新日:2024-08-19 鉱物 宝石のはずなのに、なんで? ジルコンといえば、12月の誕生石にも選ばれている、透明で美しい宝石。それなのに、この写真のジルコンは不透明で、輝きも鈍く、なんだかあまり美しい感じがしませんね……。ジルコンには実はこういう結晶 […] 続きを読む
「なんで蛍すぐ死んでしまうん?」加熱による蛍石の発光は一度きり 更新日:2024-08-17 鉱物 加熱すると光る石 蛍石(ほたるいし)には、加熱するとホタルのように光るという性質があります。蛍石の結晶を小さく砕いて、使い古したフライパンに入れてフタをして、ガスコンロで加熱してみましょう(加熱の時にはじけ飛ぶことがある […] 続きを読む
「暗闇の中でしか生きられません」光に当たると砕けてしまう石、鶏冠石 更新日:2024-08-16 鉱物 光に長く当たると、黄色く変わって砕けてしまう 鶏冠石(けいかんせき)は鮮やかな赤色をした美しい鉱物ですが、光に弱いという弱点があります。長く光に当たると表面に黄色い粉が現れ、徐々に砕けて不透明な黄色い塊に変わっていってし […] 続きを読む
「ジメジメしたところは苦手です」湿気に弱い濃青色の美しい石、岩塩 更新日:2024-08-15 鉱物 深い青色の美しい結晶 地質作用によってできた塩化ナトリウムの結晶を、岩塩(がんえん)と呼びます。調味料の食塩と同じ成分ですが、鉱物名としては「岩塩」。 岩塩にとっての「地質作用」とは、おもに海水の蒸発です。これは、瀬戸内 […] 続きを読む
「割れ物注意!」水晶より硬いのに宝石にならない石、ユークレース石 更新日:2024-08-14 鉱物 透明で美しく、水晶よりも硬い鉱物 ユークレース石の結晶は透明度が高く、その上、水晶よりも高いモース硬度を持っています。モース硬度とは、鉱物どうしをこすり合わせたときの傷のつきにくさを10段階で表したもので、水晶(鉱物名と […] 続きを読む
「乾燥には弱いんです」オパールは小さなシリカ球と水分子でできている 更新日:2024-08-13 鉱物 オパールの構造は小さな球の集まり 10月の誕生石としても知られる虹色の宝石、オパール。傾けると赤、青、黄、緑といった様々な色が現れたり消えたりする、とても美しい宝石です。 この揺らめくような虹色の反射は「遊色(ゆうしょく […] 続きを読む
「暑いのは苦手です」アメシストの紫色は熱と光で色あせてしまう 更新日:2024-08-09 鉱物 加熱すると紫色が消えてしまう 紫水晶(むらさきすいしょう)の名前でも知られるアメシスト。美しい紫色は、不純成分として含まれる鉄が原因です。ただし、単に鉄が含まれるだけでは紫色にはならず、そこに放射線の作用が加わることで、 […] 続きを読む
「半人前と呼ばないで」琥珀になりきれなかった樹脂の化石、コーパル 更新日:2024-08-08 鉱物 琥珀になりきれなかった樹脂の化石 コーパルは、木の樹脂が化石になったもので、見た目は琥珀(こはく)ととてもよく似ています。「樹脂の化石」という点では、コーパルも琥珀も同じです。違いは、できるまでの年月の長さ。 琥珀は、何 […] 続きを読む
「僕もダイヤになりたかった」石墨とダイヤモンド、結晶構造の違い 更新日:2024-08-08 鉱物 石墨の成分はダイヤモンドとまったく同じ 石墨は、黒鉛筆の芯に使われている鉱物です。石墨の粉にいくらかの粘土鉱物(カオリン石など)の粉を混ぜて、1000℃以上の高温で焼き固めることで、鉛筆の芯は作られます。石墨と粘土鉱物の […] 続きを読む