「もうボロボロです」赤い宝石ジルコンの内部を破壊するウランの放射線 更新日:2024-08-19 鉱物 宝石のはずなのに、なんで? ジルコンといえば、12月の誕生石にも選ばれている、透明で美しい宝石。それなのに、この写真のジルコンは不透明で、輝きも鈍く、なんだかあまり美しい感じがしませんね……。ジルコンには実はこういう結晶 […] 続きを読む
「乾燥には弱いんです」オパールは小さなシリカ球と水分子でできている 更新日:2024-08-13 鉱物 オパールの構造は小さな球の集まり 10月の誕生石としても知られる虹色の宝石、オパール。傾けると赤、青、黄、緑といった様々な色が現れたり消えたりする、とても美しい宝石です。 この揺らめくような虹色の反射は「遊色(ゆうしょく […] 続きを読む
「暑いのは苦手です」アメシストの紫色は熱と光で色あせてしまう 更新日:2024-08-09 鉱物 加熱すると紫色が消えてしまう 紫水晶(むらさきすいしょう)の名前でも知られるアメシスト。美しい紫色は、不純成分として含まれる鉄が原因です。ただし、単に鉄が含まれるだけでは紫色にはならず、そこに放射線の作用が加わることで、 […] 続きを読む
「半人前と呼ばないで」琥珀になりきれなかった樹脂の化石、コーパル 更新日:2024-08-08 鉱物 琥珀になりきれなかった樹脂の化石 コーパルは、木の樹脂が化石になったもので、見た目は琥珀(こはく)ととてもよく似ています。「樹脂の化石」という点では、コーパルも琥珀も同じです。違いは、できるまでの年月の長さ。 琥珀は、何 […] 続きを読む
「僕もダイヤになりたかった」石墨とダイヤモンド、結晶構造の違い 更新日:2024-08-08 鉱物 石墨の成分はダイヤモンドとまったく同じ 石墨は、黒鉛筆の芯に使われている鉱物です。石墨の粉にいくらかの粘土鉱物(カオリン石など)の粉を混ぜて、1000℃以上の高温で焼き固めることで、鉛筆の芯は作られます。石墨と粘土鉱物の […] 続きを読む
「生まれた場所で差別しないで」タンザニア産の灰簾石だけ宝石扱い 更新日:2024-08-02 鉱物 タンザニア産だけが特別扱い 灰簾石(かいれんせき)は、細長い結晶の集まりとして見つかることの多い鉱物です。灰簾石の「廉」は「すだれ」とも読み、窓の外に吊るして日よけに使うあのすだれに見立てて、このような名前が付けられまし […] 続きを読む
「カリブの海に憧れて……」地味なソーダ珪灰石が青色の宝石ラリマーに 更新日:2024-07-30 鉱物 ドミニカ共和国産だけが特別扱い 細い針のような結晶がびっしりと集まった形で見つかることが多い、ソーダ珪灰石。割れ口(針の側面)にはガラスのような輝きがあり、美しい姿をしていますね。 結晶の色は、普通は白色や灰色のモノトー […] 続きを読む
「シマシマさえあればなぁ」玉髄と瑪瑙の違いは縞模様があるかどうか 更新日:2024-07-26 鉱物 縞模様があると特別扱い 玉髄(ぎょくずい、カルセドニー)は、半透明でガラスのようなツヤのある美しい鉱物です。青や赤などいろんな色のものがあり、昔からアクセサリーや工芸品の材料としてよく使われてきました。 でも、玉髄ならな […] 続きを読む
「宝石だけど、鉱物ではありません」真珠は地質作用を受けていない霰石 更新日:2024-08-08 鉱物 鉱物の仲間に入れてもらえない 真珠は6月の誕生石にもなっている宝石ですが、生物の体内で作られたものであるため、鉱物ではありません。 真珠はおもに「炭酸カルシウム」という物質でできていて、成分も原子の並び方も、実は霰石(あ […] 続きを読む
「僕も緑になりたかった」アクアマリンとエメラルドの微妙な違い 更新日:2024-07-17 鉱物 アクアマリンもエメラルドも同じ緑柱石 透き通る爽やかな水色をした宝石、アクアマリン。アクアは「水」、マリンは「海」を意味するラテン語で、見た目にぴったりの美しい名前です。3月の誕生石としても有名ですね。 「アクアマリン」 […] 続きを読む
「赤いアイツがうらやましい!」サファイアよりルビーの方が高価な理由 更新日:2024-07-15 鉱物 真っ赤なルビーも青いサファイアも同じ鉱物 深い青色の宝石と言えば、サファイアが有名です。9月の誕生石ですね。 この青い宝石、実は赤い宝石で有名なルビーと、成分がまったく同じなのです。どちらもアルミニウムと酸素でできていて […] 続きを読む
金鉱山のでき方はわかっても、金のでき方はわからない 更新日:2023-01-10 鉱物 「地球上に存在する金(ゴールド)がどうやってできたのか、いまだにわからない」 このようなことを言うと、ちょっと意外に感じるかもしれません。 なぜなら、金のでき方として、「マグマから放出される熱い地下水に金が […] 続きを読む