「生まれた場所で差別しないで」タンザニア産の灰簾石だけ宝石扱い 更新日:2024-08-02 鉱物 タンザニア産だけが特別扱い 灰簾石(かいれんせき)は、細長い結晶の集まりとして見つかることの多い鉱物です。灰簾石の「廉」は「すだれ」とも読み、窓の外に吊るして日よけに使うあのすだれに見立てて、このような名前が付けられまし […] 続きを読む
「カリブの海に憧れて……」地味なソーダ珪灰石が青色の宝石ラリマーに 更新日:2024-07-30 鉱物 ドミニカ共和国産だけが特別扱い 細い針のような結晶がびっしりと集まった形で見つかることが多い、ソーダ珪灰石。割れ口(針の側面)にはガラスのような輝きがあり、美しい姿をしていますね。 結晶の色は、普通は白色や灰色のモノトー […] 続きを読む
「シマシマさえあればなぁ」玉髄と瑪瑙の違いは縞模様があるかどうか 更新日:2024-07-26 鉱物 縞模様があると特別扱い 玉髄(ぎょくずい、カルセドニー)は、半透明でガラスのようなツヤのある美しい鉱物です。青や赤などいろんな色のものがあり、昔からアクセサリーや工芸品の材料としてよく使われてきました。 でも、玉髄ならな […] 続きを読む
「宝石だけど、鉱物ではありません」真珠は地質作用を受けていない霰石 更新日:2024-08-08 鉱物 鉱物の仲間に入れてもらえない 真珠は6月の誕生石にもなっている宝石ですが、生物の体内で作られたものであるため、鉱物ではありません。 真珠はおもに「炭酸カルシウム」という物質でできていて、成分も原子の並び方も、実は霰石(あ […] 続きを読む
「水分、取りすぎました」孔雀石と藍銅鉱の違いは水酸化物イオンの割合 更新日:2024-07-18 鉱物 緑の孔雀石と青の藍銅鉱はほぼ同じ成分の鉱物 孔雀石(くじゃくいし)の塊を切断して、その面を磨くと、明るい緑色と暗い緑色が作る美しい縞(しま)模様が現れます。この縞模様をクジャクの飾り羽の目玉模様に見立てて、「孔雀石」とい […] 続きを読む
「僕も緑になりたかった」アクアマリンとエメラルドの微妙な違い 更新日:2024-07-17 鉱物 アクアマリンもエメラルドも同じ緑柱石 透き通る爽やかな水色をした宝石、アクアマリン。アクアは「水」、マリンは「海」を意味するラテン語で、見た目にぴったりの美しい名前です。3月の誕生石としても有名ですね。 「アクアマリン」 […] 続きを読む
「赤いアイツがうらやましい!」サファイアよりルビーの方が高価な理由 更新日:2024-07-15 鉱物 真っ赤なルビーも青いサファイアも同じ鉱物 深い青色の宝石と言えば、サファイアが有名です。9月の誕生石ですね。 この青い宝石、実は赤い宝石で有名なルビーと、成分がまったく同じなのです。どちらもアルミニウムと酸素でできていて […] 続きを読む
風化花崗岩がつくる奇観。日本一高いロープウェイの鉄塔。三重・御在所岳 更新日:2024-04-20 地形 鈴鹿山脈の名峰、御在所岳の花崗岩 三重県及び岐阜県と、滋賀県との県境に位置する鈴鹿山脈。南北に伸びるその山脈の、北部と南部は石灰岩からなる比較的ゆるやかな山地ですが、中部には花崗岩からなるかなり険しい山地が広がっています […] 続きを読む
【2024春・講座のご案内】朝日カルチャーセンター千葉教室「鉱物学入門」 更新日:2024-03-22 自分のこと 朝日カルチャーセンター千葉教室様にて、下記の日程で講座を受け持ちます。タイトルは「鉱物学入門」。4月から6月まで、全3回の連続講座になります。拙著『ふしぎな鉱物図鑑』の内容をはじめ、これまで撮影してきたたくさんの鉱物写真 […] 続きを読む
流紋岩と花崗斑岩からなる深い渓谷、三段峡(広島県安芸太田町) 更新日:2024-12-13 地形 広島県の特別名勝、三段峡(さんだんきょう)。三段峡は流紋岩と花崗斑岩(かこうはんがん)からなる約16kmの渓谷で、その流路には二段滝(にだんだき)や三段滝(さんだんだき)をはじめとする多くの滝が見られます。 滝がある箇所 […] 続きを読む
石ってそもそも何? 岩石と鉱物の基礎知識 更新日:2023-03-08 岩石 石には岩石と鉱物の2種類がある あなたは「石」と聞いて、どんなものをイメージしますか。川原に落ちている小石でしょうか。あるいは、石像とか、石造りの建物でしょうか。 石というのは、堅い言い方をすると、「岩石と鉱物の総称」で […] 続きを読む
隕鉄で作った刀剣、流星刀。玉鋼で作った日本刀との違いとは? 更新日:2023-03-03 宇宙 「流星刀」とは、1898年(明治31年)に制作された、隕鉄をおもな原料とする刀剣です。宇宙から飛来した隕鉄で刀剣を作ってしまうなんて、何ともロマンあふれる話ですね。ネーミングもとても素敵ですし。 流星刀の原 […] 続きを読む